面白かった本のご紹介。
『なぜ、あなたの仕事は終わらないのか』(中島 聡, 文響社)
マイクロソフト社で、あの‘Windows 95’を開発したプログラマーによって書かれた、時間管理の本。
最初は「すごい日本人がいるんだな~。」
世界トップクラスの頭脳が集結しているであろうマイクロソフトで、言語の壁をものともせず、世界中で使わるようなOSを開発するなんて、どれほど優秀なんだろう。
驚くのは、そんなにも優秀な人が、誰にでもわかるように易しく、仕事術・時間管理術の指南してくれていること!
優秀な人った、時に優秀すぎて「自分のどこが他の人より秀でているのか」を客観視できないことも多いように思っていたのだけれど。
スーパー優秀な上に、指導までわかりやすいって…神です。
読み終わる頃には、「先輩!私、ついていきます!!」という心境になっていました。
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●ロケットスタート時間術(仕事を締め切りまでに終わらせる仕事術)
前提:すべての仕事はやり直しになる。(最初から100点満点をゴールにしない。)
・最初の2日間で、全体の8割を終わらせる。(ロケットスタート)
スピード重視で70-80点の完成度で仕上げる。=プロトタイプ(試作品)
この期間はメールも電話も人付き合いもせず没頭(20倍界王拳!)
この2日は見積期間も兼ね、8割終わらなければ、締め切り延長を依頼する。
見積もるには、‘とにかくやってみること’!
・残った時間でゆっくりと100点を目指し完成度を高める。
心の余裕(スラック)があることで、‘流し’で仕事をできる。
残りの8日間も、朝の2時間半(2割)は集中(10倍界王拳)→それ以降の時間(8割)は気楽に「流し」で働く
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プロトタイプという考え方のツールを手に入れられたことが、私にとってとても有意義でした。
変な完璧主義(著者は評価恐怖症と名づけています)によってなかなか前に進めず、そうこうするうちに他の日常業務にまぎれてその存在を忘れてしまった(挫折)経験、私にもあります。
とりあえず形にした人がその企画の推進者になるというのも納得。
そうやって‘あとにひけない’状況を自ら生み出し、自分で自分の背中を押すというのはいいですね。
それ以外にも「目的がない勉強をするな」「崖を飛び降りながら飛行機を組み立てろ」「集中力は、好きだからこそ自然に出てくるもの」「一度しかない人生、思い切り楽しもうぜ。」などなど、あちこちに心に響くアドバイスがありました。
「私は、いま一分一秒を大切に生きている?
私がいまやっていることは、心から自分がやりたいこと?」
自分にそんな風に問いかけられているようで、背筋が伸びました。
今年1年で、ぜったいにやり遂げたいと考えているミッションがあります。
この本に、いまこのタイミングで出逢えたことの幸運。
よーーーーーーーーーし!!!やれる!!!!!
そんな気がしています。
心から、ありがとうございます。