寒さの前では冷蔵庫も無力…

今年の冬は、かなり寒さが厳しいですね。

実は当院、正月明け早々にクリニックに出勤して、衝撃の事態に直面しました。

クリニックの予防接種ワクチン液を保管している専用冷蔵庫のアラームが、ピーピー鳴っていたのです!!!

冷蔵庫の設定温度が4℃なのに、冷蔵庫のモニターに表示されている温度が「0℃」なのです。

すったもんだあり業者さんに来て頂いて見て頂いたのですが、冷蔵庫本体の故障とは言えないようで。

原因は…

「室内の温度が、下がり過ぎたため。」

のようです。

えーーーーーーーーーーーー!!!!

そんなわけないでしょう!と最初は疑っていたのですが、色々考えるとやっぱりそうとしか考えられないようなのです。

前日はかなり冷え込んで寒く、翌日朝の気温表示もー3℃でした。(夜中は更に冷え込んでいた可能性あり)

うちのクリニックは、コンビニの建物をリフォームしたもので、夜はかなり冷え込みます。

日中に診療している場合はエアコンやストーブがついていますが、正月休み期間でついていなかったことも室内を冷え込ませる一因だったのでしょう。

冷蔵庫の取り扱い説明書を見ると(普段そんなものをしみじみ見ないのですが、しっかり者の看護師檜山さんが確認)冷蔵庫の環境として―5℃以上となっていました。

メーカーさんに

「だってここ、茨城ですよ!北海道とか東北なんかのもっと寒いところはどうなっちゃうんですか?!」

といさぎ悪く食いついてみるも

「そういう寒冷地域は、構造的に建物が温かくつくられているんですよ。」

とサラッと答えられて、撃沈。

はぁ…。

設定温度を外れてしまった可能性がある予防接種ワクチンは、安全性を担保するために、すべて破棄しました。

10数万円の損害です。(ワクチンって高額なんです!)

今後の対策として、診療を終えて帰るタイミングで翌日の気温を確認し、冷え込みそうな時にはその部屋だけはエアコンをONにして帰るという対策をとることとなりました。(環境にやさしくなーい…。エアコン代という意味ではお財布にもやさしくないけれど、ワクチンが軒並み破棄になるよりはまし…。)

新年早々お年玉をもらうどころか奪われてしまいましたが、「しっかりリスクマネジメントを行うように!」というメッセージだと前向きに受け止めて、進んでいきます。

同じくワクチンを保管されているクリニック関係者の皆さんも、ぜひ環境設定を一度確認され、当院と同じ事態を回避して下され。

そうすれば私も浮かばれます。