子どもが学校から持ち帰る健康だよりに
「朝食はしっかりご飯を食べましょう。脳がエネルギーに使えるのは糖質だけです。」
と書かれていて、えーーーーーーー…とがっかりしました。
そ、それは…都市伝説です。
でも「3食しっかり摂るのが健康によい」というのは、「バランスのよい食事」という言葉とセットで私たちの中に‘常識’としてインストールされていますよね。
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でも実は、人間の体は、3食しっかり食べることで老化が進んでいく、ということが分かってきています。
キーワードは、‘ケトン体’。
人間の体は、本来は糖質をエネルギー源として使う糖質エンジンと、脂質をエネルギー源として使うケトンエンジンの2つが搭載されているハイブリッド型です。
ではどちらの方が高性能エンジンかと言うと…圧倒的にケトンエンジン!
貯蔵しているエネルギー量だけでいうと100倍くらいケトンエンジンの方が馬力があるのです。
でもこのケトンエンジン、実力があるのに控えめな奴で、糖質エンジンが使える状況ではその座を糖質に譲ってしまうので、使われません。
もし3食主食をとって間に甘い物をとってしまうと、せっかくのパワフルなエンジンが使われず…結果的にはさびついてしまうので要注意です。
さびついたエンジンが回りだすのに1-2週間。軌道に乗るのに2-3週間はかかると言われています。
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このケトンエンジンを、日ごろからしっかり回すのによいのが、ファスティング(断食)。
外部から糖質が入ってこないことで、ケトンエンジンが回りだします。
断食というと、お坊さんがやること…? めちゃくちゃきついのでは…?!とドキドキしてしまうかもしれませんが。
ここでケトン体を回すのに行うのは、プチファスティングといわれる16時間断食です。
前日の夜20時に夕食をとり、翌日の8時で12時間。
朝食をとらなければ、翌日の昼12時でちょうど16時間です。
ケトン回路活性化以外にも、この16時間絶食によって長寿遺伝子であるSir遺伝子が活性化するとも言われています。炎症を改善したり、免疫を活性化する効果もあるなど、古来からある立派な健康法なのです。
「朝ごはんを食べないなんて耐えられない!」
という方は、コーヒーにMCTオイルを入れて飲むと、空腹感が和らぎます。
ちなみにコーヒーは、1日6杯飲むと寿命が14%延びるとか。