友人に「太った中年オヤジにはなりたくない!」と日常的に筋トレをしているアラフォー男性がいます。
その彼が、ある時からコカコーラのペットボトルを持つ姿をよく見るようになりました。
彼が手にしているペットボトルが、ある時を境に、普通のコーラから黒いラベルの「カロリーゼロ」に変ったのです。彼なりに糖尿病などの病気を気にしてのことでしょう。
ところが。
カロリーゼロに変った後、かえって依存が強くなっているように見えるのです。
「ねぇ、なんかおかしくない?」
友人の気安さに乗じて、ついに踏み込んでみました。
「そうなんだよ!自分でもおかしいと思う。やめた方がいいと思うのに、どうしても買いにいきたくなっちゃうんだ!」
「やばいのはさ、俺がいつもカロリーゼロのコーラ飲んでるじゃん。そしたら、いつも一緒にスポーツやってる仲間も、いつのまにかいつもカロリーゼロ飲むようになってて。」
依存が感染した~と彼は笑っていましたが…。
彼のように「カロリーゼロなら安心!」と思って人工甘味料入りの飲み物に切り替えた方は、ぜひこの本を読んでください。
『カロリーゼロにだまされるな』(大西睦子)
米国で食品の健康への影響を研究している医師によって書かれた本。
カロリーゼロの食品を摂ることで、肥満や糖尿病はかえって悪化しやすいこと、腎機能低下、心血管イベント、抑うつや知能低下のリスクが高まることが論文結果をベースに書かれていています。糖質が多いから…と悪影響を避けるつもりが、糖質たっぷりのコーラを飲んでいる以上のリスクを引き受けかねないという衝撃の事実。
カロリーゼロの落とし穴については、かなり一般に普及しているにも関わらず、あまり知られていないように思います。大資本メーカーの利害がからんでいるためでしょうか。糖質制限の知識と共に、しっかり知識を共有したいですね。