おはようございます。
今日は外来でのあるあるな会話から。
妻「先生!うちの夫ったら、甘いものばっかり食べたがって、野菜をあまり食べないんです。
私が食べさせようとすると嫌がって、しまいに怒り出すのでいつも喧嘩になるんです。
先生からも、ちゃんと食べるように何とか言ってください!」
えーーー、何とか言ってと言われても…。(先生に言いつけるみたいなの、やめて~笑)
私「もう…〇〇さん、食物繊維は腸内細菌のエサになるんですから、きちんと食べなきゃだめですよ。
野菜をきちんと食べないと…
若死にしちゃいますからね!!!」
夫「先生…。俺、もう若くないって。」
私「そうでした!」
3人で笑って、はい終了。
この患者さん、89歳なのです!笑
こういう会話の流れ、珍しくありません。
介護家族は本人のことを思って、一生懸命。本当に真面目で、立派です。
でも時々ちょっと空回りなことも。
上の会話の後に、奥さまにはこんな風にもお話。
「お母さんが〇〇さんの健康を思って一生懸命なことはわかります。愛情あっての心配ですもんね。
でもお母さんのお陰で89歳まで生きてこられたし、ここからは極端に言ったら2つに1つ。
一刻一秒でも長く生かしたいか、そこそこでも喧嘩しないで楽しく生きたいか。」
最初は納得いかーん…という感じだった妻も、それもそうかーほどほどでいいか~という空気になりました。
自分以外の健康を強く願って懸命な家族と、肝心の本人の間に温度差がある時にどうするか?
先日のメガビタミン勉強会の時に、鈴木加菜先生にもおなじ質問をぶつけてみました。
かな先生「いますよね~。自分も中途半端なのに、他人を巻き込もうとするお節介な人!」(毒舌の切れ味するどい笑)
「ママ友どうしで誰かが誰かを紹介して連れてきた場合は、上下関係を見るんです。連れてきた方がボスキャラだったりすると、連れてこられた方は従順にしたがいます。でも上下関係が逆だと、うまくいきませんね。」
という思わぬ着眼点にくすっと笑わせて頂いたのですが。
つまり誰に言われたのか、という信頼関係がものを言うこと。
そして「他人はいいから、まずは自分ががんばれ」でした。
主催者のしずかさんも高たんぱくの料理教室をしていて栄養を指導する立場ですが、
「大好きだったり信頼している人が楽しそうにやっていることは、周りにも伝わる。
本人が周りにもわかるくらい元気になったり綺麗になったりすれば、何やったの?教えて…となるはず。」と。
背中で教える!
なるほど~~~。納得です。
あなたの大切な人の病気を治したい!とかもっと健康になってほしい!と思ったら。
まずはあなたが健康になってくださいね^^