薬が6種類以上で転倒が増す
というデータがあります。
健康になりたかったら、
‘減薬’は常に意識しておくべき
キーワード。
減薬がうまくいかない原因を
考えていて、
やはり一番大切なのは…
患者さんと医療者の
コミュニケーションだ!
…というのが私の結論。
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病院に勤務時代。
曜日によって異なる医師が
出ている外来に
毎回ちがう曜日に来る
患者さんがいました。
「薬もらうだけだから、
誰だっていい。」
はっきりこう口にする方も。
忙しい方もいるし、
そう思わせる医者の姿勢にも
問題ありかもしれませんが、
これって本人にとって
損になってしまうんですよね。
理由は
「どの医者も、
その方の長期的な健康に
責任をとりたがらないから。」
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減薬って、面倒くさいんです。
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あそこが痛い。
夜眠れない。
めまいがする。
皮膚がかゆい。
はいはいって薬を出す方が、
その場では喜ばれるし、
診察も短く済む。
こんな副作用があるから
薬はやめておいた方がいいよ、
代わりにこんな方法で
乗り切ってみては…
ましてや長いこと飲んでいる
薬を減らしてみようか?と
切り出すのは、もっと手間がかかる。
私もここだけの話、外来で
自分があまりにも疲れている時、
自分の体調悪めの時には、
次にしよう…と
そのままの処方にします。笑
前々回はA先生、前回はB先生に
かかった患者さんに、
そんな面倒なことしますか?
たぶん、多くの医師はしません。
一生懸命に説得して
薬を減らしてみても、
次は他の先生にかかっちゃいそうだし。
そもそも単発で関わって、
信頼関係がない医者に
耳に痛い助言をされても、
本人の心に響かないかと。
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ちなみにこういう方が
入院することになった時。
「誰が担当医になるか?」で
押し付け合いになることが。
いつもはA先生が診ていてる方なら、
外来で入院を決めたのがB先生でも、
A先生が主治医になります。
でも毎回いろんな医者にかかっている
ジプシー患者さんでは、
「B先生が診ていることが多いので
B先生、主治医でお願いします!」
「え、俺?!1年前に入院した時は
C先生が主治医だから、C先生でしょ。」
…という具合に水面下の争いがあり
先輩の圧力で後輩に担当を押しつけたり。
あまり美しくないやりとりが(笑)
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何が言いたいかと言うと…
本人にとって長期的に真の意味で
いい医療をしてほしいと思ったら、
医者に
「この方は自分が責任をもって
よくしなければ!」
と思わせるような振る舞いを、
した方がいいですよ♪という
お話でした。
参考になれば幸いです。