皮肉な稀少性

外来で
つくづく感じるのは…

私たちは


限られた人が
そこでしか出来ないことこそ
高い価値がある

…と思いがち。

〇〇メソッドとか
××術とか。
ついに登場した新薬!もね。

聴いている方の
瞳孔が開いて、
前のめりになります。

解決できなかった問題が
一発逆転でよくなる
期待を感じますよね。

マーケティングでも、
‘稀少性’は必ずアピールすべきと
されています。

でも健康に関しては、
少し注意が必要。

***

稀少性がある
=医者しかできない

***

百発百中で
医療行為。

症状が進んでしまい
どうしても必要…という
人はいるのですが。

薬剤処方にしろ
手術にしろ、
侵襲行為になります。

その前の‘未病’段階で
食い止めれば、
リスクゼロで
いい状態を保てる。

でも皮肉なことに

‘誰でも今日からできること’
‘お金がかからずできること’

これはどんなに
強くお勧めしても、
なかなかやってもらえないなー。

どうしたら
「よーし!!!」と
やる気スイッチを入れてくれるかな。

そんなことを

『歯はみがいてはいけない』
『やっぱり歯はみがいてはいけない』

という本を読みながら考えていました。

著者で歯科医の森昭先生が
提唱している3つのこと

****

1)口腔ケア
2)糖質を控える
3)口呼吸→鼻呼吸

****

外来で患者さんにいつも
話していることと一緒!と
勝手にうれしくなりました。

どれも簡単ですぐにできること。

地味だけれど、
しつこくしつこく
患者さんにアピールしようと
力をもらいました♪