サイバーセキュリティ対策

今からちょうど1ヶ月前の5月17日(水)は、中央保健所の立ち入り検査がありました。

初回の立ち入り検査は開院してまもなくでした。そこから約5年が経過し、忘れた頃にやってくるのです。(私は寝耳に水!と思っていましたが、おおむねこのくらいの間隔のようです笑)

約1ヶ月前に事前通知があり、そこからは必要な資料をファイル化したりで何かとやることがあるものです。日ごろ変なことをしているつもりはないのですが、お上が来るとなると、やはり緊張感が漂うものです。

結果的にはご指摘事項はあったものの、無事におわって、ほっと一息…というのが本音です。

この立ち入り検査、直前は大変で気が重いのは確かですが、ありがたいことも沢山あります。日ごろしている診療がきちんと行えているのか、マニュアル作成などを通じて見直すよいきっかけになりますし、自院の弱いところも見えてきます。

国がどのような点を重視しているのか?についてもはっきり示してくれていますから。

今回はサイバーセキュリティ対策というのが一つ目の重点事項でした。以前の立ち入りの時には影も形もありませんでした。この数年で県内の大きな病院から小さな医院まで複数の医療機関がサイバーテロを受け、診療中止を余儀なくされたり、復帰に莫大な時間とコストをとられたので重点化項目に入ったのでしょう。

こういういわば‘守り’の対策は、正直取り組んでいてワクワクしたり楽しいものではありませんから、ある意味強制力が働かないと重い腰が上がらないのは事実で、保健所さんに感謝です。当院も立ち入り準備で初めて「サイバーセキュリティBCP」というファイルを作成。マニュアルを整備したり、オンラインセミナーを受けたりと動き始めました。学んで知ってみると…知らないことの怖さがじわじわとやってくるものです。

ネットなどのITリテラシーが高いわけではないので、いまだ用語がわからず疑問だらけですが、電子カルテの事業者であるBMLさんの協力をあおぎながら、じっくりでもスピーディーに対策を進めようと思います。

皆さん、よい週末をお過ごしくださいね。