先月5月17日(水)に保健所の立ち入り検査を受けた当院。
今回の立ち入り検査の重点項目の一つが「災害BCP」です。
マニュアルをつくるために、医院とわが家の防災対策を振り返ってみたら…
振り返るまでもなかった
無策!のひと言です。
東日本大震災が起きた年の5月、平穏な暮らしを取りもどすやいなや、すぐに購入した非常用持ち出しリュック。思い立ったらすぐに行動するフットワークの軽さが強みと自負していますが、地道にコツコツと努力を継続できないのが、弱みでもあり。
リュックを開けてなんと最初に出てきたのは…長男の紙おむつ!!!
彼はこの春中学生になっております(笑)
タイムカプセルのように、時が止まっておりました。
あの頃はオムツをつけてハイハイしていたあの子が、いまやリュックを背負って歩くまで成長したんだ…と感慨に浸っている場合ではない。
長期保存のお水も7年前に期限が切れており、缶入りパンも異臭を放っておりました。

この状況で被災し、リュックを前に呆然としている自分を想像すると、水戸中央保健所さんには本当に感謝の気持ちしかありません。
震災は、忘れた頃にやってくる。
この言葉をかみしめて、急ピッチで体制を整えようと決意したのです。

スタッフルームに設置した緊急避難袋。
物から入るのがよくないって言うけれど。それでやる気スイッチが入るならそれもよし。

精鋭スタッフにお願いすれば…
ほら!数日以内にあらゆる家具につっぱり棒が!!!

7年保存の非常用飲料水に。

5年保存の非常食も。

当院は外来クリニックなので長期に滞在する想定ではありませんが、最低限の備えを。
5年後のお昼に、スタッフみんなでこの非常食をレンジでチンして食べながら、
「無駄になっちゃったね。」
と言える日が来ることを祈っています。