腸内細菌とパーキンソン病

こんにちは。

突然ですが…

将来的なパーキンソン病の発症を予測できるような

症状はあるのでしょうか?

実はこれが…あるんです!

 

数年前に日比谷のセミナーでご一緒した神経内科の中坂義邦先生が教えて下さいました。

それは…便秘です!

 

パーキンソン病の患者さんで、世界的に共通してみられる腸内細菌の特徴があることがわかっています。

アッカーマンシア属が増えて、

フィーカリバクテウム属とロゼブリア属が減る。

 

これだけを聞かされても、なんのこっちゃという感じですが。

 

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〇アッカーマンシア属の細菌の増加で

腸のムチン層を破壊され腸の透過性が亢進する。

(外敵に無防備にさらされやすくなる)

パーキンソンの原因であるα-シヌクレイン(=レビー正体)が

腸の神経叢にたまりやすくなる。

 

〇フィーカリバクテリウム属とロゼブリア属は短鎖脂肪産生菌。

これらが減少することで、中枢神経の炎症が抑制しにくくなる。

 

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この組み合わせによって、

α-シヌクレインが腸管神経から中脳黒質まで上行するのだとか。

 

彼らが腸管を突破して(便秘症状の出現)からレビーの症状が出るまで、

なんと!20年です。

 

どう思われますか?

私は…唸りました。

「パーキンソン病は、腸管からはじまる」

この言葉は、こういう意味だったのかと。

 

腸内細菌おそるべしです。

 

彼らを、決して決してあなどってはいけない。

 

でも希望はあります。

パーキンソンがらみの方は腸を重視したケアをしましょう。

 

病気の予防という観点でも、20年間の猶予があるわけです。

兆候をつかんで腸活に励めば、挽回のチャンスはあるのではないかと考えます。

 

実はちょうど1年前の4月に

Flora scan という

便を提出し、腸内細菌の傾向がわかるというサービスを利用してみました。

私は今のところ、パーキンソンになりにくいパターンのようですが。

(パーキンソンは上品で真面目な方が多いので…)

 

便秘症状がある方は、やってみる価値はあるかもしれません。

精一杯やれることをやっておきましょう。