大学で同じ実習班だった
宮城出身の友だちと、
卒業後はじめての再会を果たしました。
なんと20年ぶり!
お互い年をとりましたが…( ´艸`)
医者の顔と友人の顔を
いったりきたりで
挙動不審になりつつも
とてもうれしかったです。
昨日ご紹介した
『精神病の正体』(大塚 明彦)
この本で感銘を受けたところ。
それは…
アスペルガー(ASD)の方が抱える苦しみ。
ASDの人たちは、
社会や家庭で
非常に苦しい思いを
しています。周りの人の気持ちや感情が読めず
人と会話を交わすことも
不安になり
常に脅えながら
生活をしています。安定剤や眠剤などの
大量服用によって
不安を抑えながら、
かろうじて生活しています。
この文章を読んで、自分の無関心や誤解を恥ずかしく思いました。
彼らが一見‘感じが悪い’と見えるのは、精神的な症状ゆえですが。
それによって誰よりも自分自身が不安で、つらい思いをしているんだ。
「人への共感能力がない=
対人関係に関心がなく人からどう思われても気にしていない」
そんな風にどこかで決めつけていたような気がします。
大きな誤解でした。
足が悪くて車いすだったり、目が見えず杖をもっている人。
それらは誰でもすぐに気づく障害です。
でも…
ASDの抱える障害は、同僚にさえ‘障害’として認識されにくい。
‘空気が読めない奴’ ‘自分勝手な奴’ ‘いい大学出てるのに、仕事ができない奴’
そう責められ叱責され、仕事でも家庭でも、人が離れていく。
これって精神的に相当きついだろうと想像できます。
ADHDやASDの人が、社会人になってから2次的にうつ病などの精神症状を発症するのは、症状に対する
周囲の無理解もあると。
『友達の数で寿命はきまる』
こんな疫学的な本があります。
とても興味深い本ですが…。
ASDの方を想いながらこのタイトルを見ると…結構きついタイトルです。
‘人とのつながり’が寿命を左右するのは真実で。
ASDは人とのつながり障害だから。
だからこそ大塚先生は、生活に支障がない程度まで薬を使うことを勧めています。
ありのままでいい…
そうは言えない彼らの苦悩を知っているから。
適切な治療で周囲とのつながりを取り戻すことは、彼らの寿命を延ばすのかもしれません。