ナイアシンフラッシュ

今月は、県立中央病院から研修医の先生が研修に来てくれています。

いつも一人で診療をしているので、診察を終えた後に診療のポイントなどをディスカッションするのがとても新鮮で楽しいです^^

認知症診療についてはもちろん、ただいまオンラインサロンで取り上げているメガビタミン療法についても沢山話をしています。おそらくこれまで医学部や学会で学んできた中にはなかった内容で、まるでパラレルワールドに迷い込んだように感じる部分もあるかもしれませんが…( ´艸`) 医学部や学会の知識が絶対ではないんだよ、と伝えられればと。彼女はとても柔軟に興味をもって学びを深めてくれています。

ナイアシン(ビタミンB3)の話も出ていた矢先に、私が久しぶりにナイアシンカプセルを飲んだところ。飲んでから 1時間半くらいたったところで、遅ればせでナイアシンフラッシュが出ました。

 

上肢を中心に、じんましんのように淡い発赤疹が出ているのがわかるでしょうか。マスクでわかりにくくてよかったですが、顔も飲酒後のようにほんのり紅潮していたはずです。(酩酊して診療してはおりませんのでご心配なく笑)目の当たりにした村田先生も、驚いていました。

これはナイアシンを飲んだことで貯蔵していたヒスタミンが放出されて毛細血管が拡張して出る現象です。たまったヒスタミンが放出されることで、続けて摂取していると出にくくなります。またヒスタミンが出されてしまうことで、アナフィラキシーにもなりにくくなるので、悪いことではありません。

ただ…初めてナイアシンを飲む方には、ナイアシンフラッシュが起きるかもしれないことはきちんと伝えておかないと、何が起こった?!と心配されてしまうので事前説明が大切です。血流がよくなってドキドキしたりもするので。私の失敗談として、簡単に説明していても驚いて救急外来を受診した女性患者さんがおりました。

メガビタミン療法のようなアプローチは、医療者が「知っている」だけでは片手落ちだと思っています。自らの日常生活の中にどんどん取り入れ、自らも健康でいることで説得力をアップさせるように心がけます。