木を見て森を見ず

●12月3日

先週は、ひとあし早くクリニックの忘年会でした。

いつも頑張ってくれているスタッフと楽しい時間を過ごしました。

ファストブルーさんのお食事も満喫♪

 

来週木曜日に、歯科の先生向けにセミナーをする機会を頂いています。

「タバコと生活習慣病のことを話して下さい。」

というお題を頂いて。

それならば…この師匠に教えを乞うしかない!
三石巌先生の本を読み直しております。

三石先生は、物理学者にして分子栄養学のパイオニア。

自身も鉛中毒による糖尿病というハンディを持ちつつ97歳まで現役を全うされた超実践家です!

この先生の本は理論明晰で素晴らしいですが、頭が弱めな私には難しくて。

ただいま読むのが3回目4回目?です。

何度読み直しても理解しきった!とはまだまだ至らず。
理解しきれるまで5回でも10回でも読み直します。

さて今日の本題です。

三石先生の言葉で印象に残った部分を紹介。

すべての薬は、代謝される過程で
活性酸素を発生する!

薬物代謝の過程で働くチトクロームP450という酵素が、活性酸素を発生すると。

酸素というのは、諸刃の剣です。

酸素は生きていく上で欠かせない恩恵である一方で、命とりにもなる。

3大成人病と言われるがん・脳卒中・心不全は、そのメカニズムがすべて‘活性酸素’で説明できるほど。

つまり老化に伴い出現する望ましくない変化には、ほぼ‘酸化’がからんでいるのです。

それに対して出てきた症状を薬で何とかしようとすると…活性酸素が生まれるという。

活性酸素三昧に。

「症状改善には合目的であっても、トータルにみた生体の合目的性を損なう」

なるほど…。
薬でなんとかなっぺというのは木を見て森を見ずという発想なんだなと。

勉強になります。