こんにちは。
5月26日(日)は、往復6時間の弾丸往復ツアーでした。
日本認知症研究会での仙台セミナーでお話をさせて頂いたのです。
リアルのセミナーは久しぶりですが、終了後に色々な方とお話すると、エネルギーがチャージされます。
また明日からがんばらないと!という気持ちになりました。
参加してくださった方、本当にありがとうございます^^
講演後に、座長を務めてくださった鹿野英夫先生の杜のホスピタル・あおばをご訪問。
この建物(病院とデイが併設されています)がもう…
なにもかもがびっくりな施設でした。
だって建物に一歩入ると…
玄関に一歩入ったところに目に飛び込んでくるのは、2台の立派な人力車。
(こちらは明治時代につくられたもののようです。ビロードの座面に趣がありますよね。)
お花見シーズンには、軽トラにこの人力車を積み込んで桜がきれいな場所まで移動し、スタッフさんがデイの利用者さんを乗せ、人力車の上から桜をめでるのだとか。贅沢すぎます。
さらに建物を進んでいくと、酒樽がずらり!
デイサービスならぬ、ナイトサービス…?
コーヒーや紅茶でおもてなしをされる外来があるなんて。
(カルテには、コーヒー・紅茶などのそれぞれの好みが記載されているのだとか笑)
待合室では、蓄音機が奏でる音楽が楽しめます。
これが鹿野先生です。
音楽療法、なんて構えた感じでなくても、心が遠いあの時代に戻りますね。
もはや廊下の角に狸たちが立っていても、驚きません(笑)
杜のホスピタルを受診して帰ってきた認知症の方に、「今日は、どこに行ってきたの?」と聞いたら、なんと答えるのでしょうね。
「昼から先生と一杯やってきた。」と言うのか(さすがに外来中は飲まないでしょ( ´艸`))、「懐かしい音楽を口ずさんできた。」と言うのか、もしくは「おいしいコーヒー飲んでご馳走になった。」と答えるのか。はたまたなーんにも覚えていないけれど、ただただ笑顔が穏やかなのか。
いずれにせよ、よい空気感がただよっていそうです。
ちなみにこの日は、広いデイサービスの施設が先生が団長を務めるオーケストラの練習に開放されており、ガラス戸の向こうから重厚な音楽が漏れ聞こえておりました。
とにかく楽しくワクワクするようなこと、芸術的で心癒されるようなものであふれていて。
認知症の方やご家族に、心地よい体験をしてもらいたい。
鹿野先生の哲学や愛情があらゆるところから伝わってきて、感動していました。
すてきな先生との出会いに感謝です。
私は地元の患者さんとご家族に、何を差し上げられるだろう。