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認知症診療

アルツハイマー征服

コロナ騒ぎで忙しい時期に夏季休暇に入ってしまいすみません。 最近読んで面白かった本のご紹介をします。 アルツハイマー征服 (下山 進)角川書店 中核症状改善薬のアリセプトから 最近の新薬アデュカヌマブまで、アルツハイマーに関する薬剤開発の経緯が克明につづられた ノンフィクションです。 ものすごく質がいいノンフィクションで、 これを世に送り出して頂いたことに直接お礼を申し上げたい。 日ごろ認知症の薬 […]

医者の責任感を刺激せよ

薬が6種類以上で転倒が増す というデータがあります。 健康になりたかったら、 ‘減薬’は常に意識しておくべき キーワード。 減薬がうまくいかない原因を 考えていて、 やはり一番大切なのは… 患者さんと医療者の コミュニケーションだ! …というのが私の結論。 **** 病院に勤務時代。 曜日によって異なる医師が 出ている外来に 毎回ちがう曜日に来る 患者さんがいました。 「薬もらうだけだから、 誰だ […]

認知症診断で一番大切なのは…

私の外来には、連日のようにもの忘れが心配という方が来られます。 「認知症かもしれないから、先生に診てもらえって息子に言われて…。」 親孝行な息子さんですが、惜しい!というのが本音です。   そもそも、認知症かそうでないかの判断はどのようにされるか、知っていますか? 実習に来ている5年生の学生さんに聞いてみたら、「CTですかね。」と答えてくれました。期待どおり、不正解です。正解は、ご家族の […]

シチコリン注射で目を覚ます!

おはようございます。 あやか内科クリニックの白土綾佳です。 前回もの忘れ外来で、 レビー小体型認知症と診断した患者さん。 娘さんが夕方に仕事を終えて帰宅したら、 久しぶりに雨戸が閉まっている。 「誰が閉めたの?」 と聞いたら、お母さんが閉めたと。 認知症を発症してからは、 日中ボーーーッとして、 雨戸を閉めることもなかったのに。 元気だった頃は夕方に雨戸を閉めるのが 日課だったお母さんが帰ってきた […]

リスクを負えるのが家族

とある神経難病の高齢女性。 数か月前からフォローしていますが、利用している介護施設から「食事量が3割くらいに減ってきた」と相談がありました。血液検査では、確かに脱水所見あり。 熱心な息子さんは、私のつくった「攻めの胃ろう」という動画も見てくださり、胃ろう造設を希望。 胃ろう造設を前提に近日中に病院に紹介予定でしたが、施設ではその入院までの期間も対応がむずかしい…とのことで、急遽息子さんが家に連れて […]

口唇ヘルペス薬で認知症予防

これは大変な発見…!と驚いています。 河野先生の動画で紹介されていて、この本を読みました。 この本には、こんなことが書かれています。 ・アルツハイマー型認知症は、口唇ヘルペスウィルスによるスローウィルス感染症である。(スローウィルス感染とは、すぐにではなく時間をおいて影響が出る感染症のこと。) ・単純ヘルペス感染者は、非感染者の2.55倍アルツハイマー型認知症になりやすい。 ・口唇ヘルペスが出たと […]

訪問診療と往診のちがい

こんにちは。 今日は医療者にとっては普通に区別できても、患者さんやご家族には間違われやすいことをお伝えします。 「訪問診療と往診はちがいますよ。」 というお話。   そんなの知っている~という方はスルーしてOKです^^   つい先日の外来で、もう少しで90歳近くになる女性の患者さんが、そろそろ通院が難しくなってきた…というご相談を受けたのです。 「訪問診療をしてくれる病院に、そ […]

家庭の総合得点

『「母親に、死んでほしい」介護殺人・当事者たちの告白』 介護家族による殺人という、重いテーマを扱った本。手帳に読んだ本のタイトルを転記するのだが、このタイトルを書き写すのは気が重かった。 事件一つ一つについて、どんな背景があるのか、丁寧に話を聴いていく。執行猶予となっても加害者となった家族は人目を避けるように生活しており、インタビューが難航したようだが、そこを越えて届けられた当事者の言葉、浮かんで […]

背に腹は代えられない

抑制薬というのは、怒りっぽかったり暴力をふるってしまう認知症の患者さんに対して処方される抗精神病薬のことです。抑制薬について考える時、最後にたどり着く言葉は、この一言。 「背に腹は代えられない」 抗精神病薬というのは、特に高齢者では、頭がボーっとしたり足元がふらついたりして転倒のリスクを増すと言われています。それは事実です。だからと言って認知症患者さんのBPSD(行動心理症状 認知症に伴い介護の負 […]