オンラインサロンを始めました
認知症診療を始めて10年。 多くの方に適切な認知症治療を知ってもらうため、ご依頼を頂けば積極的にセミナーをお引き受けしてきました。 セミナー後に必ず言われるのが「近くにいい医師がいません。」 でも大切な人の命や健康を、たまたま近くに医者がいるとかいないという偶然や運に任せてあきらめて頂きたくない、と思っていました。 そしてもう一つの課題。1回聴いただけでは知識を消化しきれないということ。へーーーと […]
認知症診療を始めて10年。 多くの方に適切な認知症治療を知ってもらうため、ご依頼を頂けば積極的にセミナーをお引き受けしてきました。 セミナー後に必ず言われるのが「近くにいい医師がいません。」 でも大切な人の命や健康を、たまたま近くに医者がいるとかいないという偶然や運に任せてあきらめて頂きたくない、と思っていました。 そしてもう一つの課題。1回聴いただけでは知識を消化しきれないということ。へーーーと […]
おはようございます。 立春を迎えましたが まだまだ寒い日がつづきますね。 今日は、 シチコリン注射の落とし穴についてお話してみます。 *** レビー小体型は、別名‘意識障害型’ 認知症とも言われ眠ーい認知症です。 夜寝ていても、昼間もウツラウツラ。 傾眠は日中の活動性低下、転倒や誤嚥リスクにつながるので何とかしたい。 この傾眠を、一発で覚醒させてくれるということで、 シチコリン注射をよく使ってきま […]
毎日毎日 これでもか…!と言うほど、毎日冷え込みますね。 調子を崩されている方が多いです。 師匠であるサイエンス漢方の井齊偉矢先生に、こう教えて頂きました。 *** 敵がはっきりしていれば 西洋医学。 敵が捉えにくい時は、 東洋医学が強い。 *** 前者は、血管がつまった、破れた!などの血管イベントや、癌、ウィルス…など。 後者は 「なんとなく調子が優れない」「体が弱った気がする」 いわゆる不定愁 […]
先日ブックマン社の小宮さんと会食をする機会を頂き、遅ればせながらこの本を。 私の脳で起こったこと (樋口直美 著 ブックマン社) 若年でレビー小体型を発症した樋口直美さんという女性が書かれた本です。 日記として綴られた文が、ほぼそのまま書籍となっています。 圧倒されました。 なんて聡明な女性なんだろう。 長い期間うつ病と誤診されて抗うつ薬で病状が悪化した状 […]
先日9月30日は、宮原富士子先生が理事長をされているHAPという法人さん主催のZoom講演会でお話をさせて頂きました。 薬剤師さん相手に薬のことをお話をするという…なんとまぁ不敵な…。 考え始めると恐れ多くなってしまうので、あえて何にも考えずに。 診療がおわった19時から1時間40分しゃべりっぱなしは…さすがに少し疲れました。 聴かれている方も、さぞお疲れだろうと思います。ご参加本当にありがとうご […]
コロナ騒ぎで忙しい時期に夏季休暇に入ってしまいすみません。 最近読んで面白かった本のご紹介をします。 アルツハイマー征服 (下山 進)角川書店 中核症状改善薬のアリセプトから 最近の新薬アデュカヌマブまで、アルツハイマーに関する薬剤開発の経緯が克明につづられた ノンフィクションです。 ものすごく質がいいノンフィクションで、 これを世に送り出して頂いたことに直接お礼を申し上げたい。 日ごろ認知症の薬 […]
薬が6種類以上で転倒が増す というデータがあります。 健康になりたかったら、 ‘減薬’は常に意識しておくべき キーワード。 減薬がうまくいかない原因を 考えていて、 やはり一番大切なのは… 患者さんと医療者の コミュニケーションだ! …というのが私の結論。 **** 病院に勤務時代。 曜日によって異なる医師が 出ている外来に 毎回ちがう曜日に来る 患者さんがいました。 「薬もらうだけだから、 誰だ […]
私の外来には、連日のようにもの忘れが心配という方が来られます。 「認知症かもしれないから、先生に診てもらえって息子に言われて…。」 親孝行な息子さんですが、惜しい!というのが本音です。 そもそも、認知症かそうでないかの判断はどのようにされるか、知っていますか? 実習に来ている5年生の学生さんに聞いてみたら、「CTですかね。」と答えてくれました。期待どおり、不正解です。正解は、ご家族の […]
おはようございます。 あやか内科クリニックの白土綾佳です。 前回もの忘れ外来で、 レビー小体型認知症と診断した患者さん。 娘さんが夕方に仕事を終えて帰宅したら、 久しぶりに雨戸が閉まっている。 「誰が閉めたの?」 と聞いたら、お母さんが閉めたと。 認知症を発症してからは、 日中ボーーーッとして、 雨戸を閉めることもなかったのに。 元気だった頃は夕方に雨戸を閉めるのが 日課だったお母さんが帰ってきた […]
とある神経難病の高齢女性。 数か月前からフォローしていますが、利用している介護施設から「食事量が3割くらいに減ってきた」と相談がありました。血液検査では、確かに脱水所見あり。 熱心な息子さんは、私のつくった「攻めの胃ろう」という動画も見てくださり、胃ろう造設を希望。 胃ろう造設を前提に近日中に病院に紹介予定でしたが、施設ではその入院までの期間も対応がむずかしい…とのことで、急遽息子さんが家に連れて […]