ありが分校

●8月4日(月)
クリニックブログがまたまたお久しぶりになってしまいました。
そしてただいま夏休みを頂き、どうもありがとうございます^^
母校である自治医大の解剖学教授を務められた屋代隆先生には、学生時代から大変お世話になっています。その大先輩に、来年以降の宿題として「‘地域包括ケア’について語れ」という責任重大な役を仰せつかりました。
さてさてどうしましょう…。
そもそも地域包括ケアって、いったい何なのか?
考え方としては、「高齢者がずーっと住み慣れたところで暮らせるように、医療と介護と住まいと生活支援をまるっと提供せよ。」ということで、頭では理解できるのけれど。
自分自身には、いったい何ができるんだろう?
医療だけは何とか関われるけれど、それ以外のイメージがさっぱり。
どうやら
診察室の中だけにいたら、なんにも浮かばない。
自分ひとりの力では、ぜったいに叶わない。
…ということはわかりました。
まず動いてみて、その後に考えよう。
面白そうなところに足を運んで、見て聞いて感じてみる。
おもしろそうな仲間と、ワイワイ話をしてみる。
先日デザイン関係のお仕事をしている森下さんご夫婦(笠間稲荷の前でnaabeというカフェもされています)とランチをした時に「おもしろい場所があるよ!」と教えてもらったありが分校。その数日後に、うちの患者さんが「ありが分校の子ども食堂に、ボランティアでお手伝いに行っています。」と言う。なんて偶然。これはもう行くしかありません。
いつもは古民家を改装したカフェをしていて、月1で有賀十市というフリーマーケットをしたり、子ども食堂をしたりと、イベントをしたりと、地域に開けている場所らしい。
そのような流れで7月24日(木)水戸の「ありが分校 ちいきの学校」さんにお邪魔しました。
民家を改装した場所で、とても落ち着く雰囲気。
このカフェにときどき集まっておしゃべりするのが生存確認になっている?笑というおじ様たち。いつか自分が一人暮らしのおばあちゃんになった時、こういう場所でおしゃべりする仲間がいたらいいな。
カフェで頂いたおいしい夏野菜カレーのズッキーニは、地域の方が持ってきて下さったものだとか。
話している間にも、軽トラでお野菜の差し入れが。
大工仕事が必要になると、職人さんの仕事をされてきた方が手伝ってくれるとか。
デイサービスのような公的サービスでなくても、やりがいや人とのつながりを提供できる場所が地域にあるのか!という驚き。こんな場所にデイサービスが併設されていたら、面白そうですね。
勝手にワクワクしています。
 
小さくても、一歩でも形をつくって前に進もうということで、「こかげの会」が急きょ結成されました!!!
笠間に住んでいて、年をとっても地域で楽しく暮らしたいという方。気軽にお声をおかけください。