医者の責任感を刺激せよ
薬が6種類以上で転倒が増す というデータがあります。 健康になりたかったら、 ‘減薬’は常に意識しておくべき キーワード。 減薬がうまくいかない原因を 考えていて、 やはり一番大切なのは… 患者さんと医療者の コミュニケーションだ! …というのが私の結論。 **** 病院に勤務時代。 曜日によって異なる医師が 出ている外来に 毎回ちがう曜日に来る 患者さんがいました。 「薬もらうだけだから、 誰だ […]
薬が6種類以上で転倒が増す というデータがあります。 健康になりたかったら、 ‘減薬’は常に意識しておくべき キーワード。 減薬がうまくいかない原因を 考えていて、 やはり一番大切なのは… 患者さんと医療者の コミュニケーションだ! …というのが私の結論。 **** 病院に勤務時代。 曜日によって異なる医師が 出ている外来に 毎回ちがう曜日に来る 患者さんがいました。 「薬もらうだけだから、 誰だ […]
こんにちは。 最近、当院のもの忘れ外来に通い始めた70歳代の女性。 当院は認知症治療だけお願い、内科は近医で…というのはよくあることなのですが。 メトホルミン, シュアポスト, カナグル, ピオグリタゾン, ネシーナ, キネダック…と糖尿病だけで6種類の薬が処方。それでもHbA1c 8.6%と血糖コントロールは良好とは言えず。加えてタケキャブ, リピトールなどの認知機能を悪化させる処 […]
91歳の女性が、布団を治そうとして、ピキッと背中が痛くなって。 ぎっくり腰ならぬ、ぎっくり背中? この方、これまでも何回もやっています。 お一人暮らしなのでやむを得ないのですが、治りかけてくるとどうしても頑張って色々やってしまう。 「いま、痛みの真っ最中なの!」 カロナール(アセトアミノフェン)は比較的副作用が優しめの鎮痛剤ですが、飲んだらめまいがしてやめてしまったようです。 これまでは筋肉の収縮 […]
1-2年前の外来での出来事です。 90歳台の父親の診察を終えて一度は出て行った娘さんが、ひとり診察室に戻ってきました。 彼女は椅子に座ると、ささやくように言ったのです。 「先生、霊って信じます?」 「……。」 てっきり宗教の勧誘かと思いました。 壺を売りつけられることをこっそり警戒したのはここだけの話(笑) でも違いました。数年前に亡くなったお母さんの話だったのです。 知人の霊に詳し […]
こんにちは。 気づくとすっかり新緑の季節ですね。 クリニック待合室は、今回はトルコ桔梗を選んでみました。 春らしい黄色の花をイメージして友部のバラ屋さんに伺ったのですが、店内でこのアンティーク調のピンクに一目ぼれ。 かわいいですよね!後ろのグリーンは…お姉さんに名前を教えて頂いたけれど、忘れました(笑) 遠方の施設から来院される80歳代の女性患者さん。 最近はすっかり活動性が低下して […]
認知症のお母さんを介護している娘さん。 「私、ダメなんですよね。 頭では分かっているのに、つい怒っちゃうの。 母にはこうであって欲しいっていう気持ちが強くて…。」 いつもは快活な女性が外来でポロッとこぼした涙に、胸がしめつけられる思いがしました。 『老いた親を愛せませすか?』 アドラー心理学の「嫌われる勇気」の共著者である岸見一郎さんが書かれた本です。ご自身のお父様の介護体験をベース […]
昨日の夜は、ナラティブ水戸の仲間とのお食事会。 コロナのごたごたで、気がつくと1年ぶりの集まりでした。 水戸と笠間でよい医療と介護を実現するナラティブ水戸。 滝元さんの海鮮丼。 一年ぶりにあなたに会えてうれしいわ。見えなければ、糖質0g(うそ) 真面目な話2割、バカ話でただただ笑っているのが8割。 でもこの2割が大事!っていうことにしておこう。 本当に支えてもらっています。いつもありがとう。
素直さって強力な武器…と あらためて思ったエピソードを。 **** 20歳代の男性。 中学生の頃にいじめを受けていた。 成人して専門学校を出た後に、 一人暮らしをして就職するも、 人間関係のトラブルから 精神的につらくなり。 他人の視線がこわい。 世の中全体がこわい。 怒られると萎縮して話せない。 自分に自信がない。 迷惑をかけるなら、 いない方がいい。 手続きで訪れた市役所の方が、 当院につない […]
「這って庭の草とりして、まぶたを虫に刺された。」 まぶたがぷっくら赤く腫らしてきた80歳代の女性。 「家族にはやんなやんなって言われるけれど、 何もしないのも嫌だから。」と。 地面にしいたゴザをずらしずらししながら、 草とりをしているんだとか。 **** 家族はだいたい「やんなやんな」と言います(笑) いたわりの気持ちと、 下手にがんばられて熱中症にでもな […]
私の外来には、連日のようにもの忘れが心配という方が来られます。 「認知症かもしれないから、先生に診てもらえって息子に言われて…。」 親孝行な息子さんですが、惜しい!というのが本音です。 そもそも、認知症かそうでないかの判断はどのようにされるか、知っていますか? 実習に来ている5年生の学生さんに聞いてみたら、「CTですかね。」と答えてくれました。期待どおり、不正解です。正解は、ご家族の […]