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介護・生活

土いじりは大事!

「這って庭の草とりして、まぶたを虫に刺された。」 まぶたがぷっくら赤く腫らしてきた80歳代の女性。   「家族にはやんなやんなって言われるけれど、 何もしないのも嫌だから。」と。 地面にしいたゴザをずらしずらししながら、 草とりをしているんだとか。   **** 家族はだいたい「やんなやんな」と言います(笑)   いたわりの気持ちと、 下手にがんばられて熱中症にでもな […]

あたりまえが大切

先日外来にいらした80歳後半の認知症の男性患者さん。 「水分はどのくらい摂っていますか?」 という私の質問に対し、 「水分ならちゃんと摂ってます。」 と息子さん。 息子さんは東京在住。 患者さんは妻と2人暮らしのため、息子さんはあまり細かいことは 把握していないようです。 「1日でいいので、1日の水分量がどのくらいか測ってもらえませんか?」 しつこい私に、息子さんは 「妻が気をつけて、お茶を飲ませ […]

コロナに問われている

こんにちは。 バタバタあわただしくしているうちに、ふと気づいたら公園の桜が咲いていて、春を感じました。 桜を見ると、無条件に気持ちがあがりますね♪ ****** 数日前に外来受診された90歳代の男性。 悪性腫瘍が臓器全体に広がって、いつ爆発してもおかしくない状態だと説明された。 現在はサ補住(サポートつき高齢者住宅)に入居しているけれど、いざ‘その時’が近づいたら、家に連れ帰りたい…と意見を求めら […]

‘用事’中心主義

深山さんが、こう言っていた。  よく福祉の教科書なんかに載っている、真ん中に大きい〇で本人がいて、周囲に放射状に線がのびて本人を支える小さな〇がある絵。深山さんはあの絵を見るとなんだか気持ちがザワザワするって。 「本人を全員がとり囲むって、支えるって言いながらいじめの構図じゃないですか(笑)自分だったら、真ん中の大きな〇じゃなくて、周りの人と同じ小さな〇で、支えるポジションにいたい。」 そう言いな […]

「たすけて」の力

昨年4月に、長野県小諸で民家を改装した介護施設をされている「みんなの家タブノキ」を訪ねた。タブノキをつくられた深山さんのお話が、とても心に残っている。当時Facebookにあげた文章を、ここに再掲させて頂きます。 深山さんが自分で納得ゆく仕事をできる場所をつくりたいと奥さんに打ち明けた時。 「自分ひとりではできないから、助けてください。」 きっと反対されるだろうと覚悟の上での相談を、奥さんが受け入 […]

塙歯科との定例ミーティング

おはようございます。 昨日夕方は、塙歯科医院さんにお邪魔して、ミーティングをしました。 由紀子先生の「あやか先生、そろそろやりませんか?」という一声で、だいたい月1回くらい打ち合わせでお邪魔しています。 何が楽しみって… 由紀子先生の食事が、おいしーーーーーい(⋈◍>◡<◍)。✧♡ 「お気遣いなく!」と言いながらも、実はいつもめちゃくちゃ楽しみにしている私。 パソコンの向こうには、今日は御用で笠間 […]

‘その場しのぎ’はテクニック

外来で、認知症のお母さんを介護する 娘さんから、相談を受けました。 「母は私のこと、妹だと思っています。」 見た目もぜんぜん違うのに…。」 おばさんはお母さんと同年代。 女性として、フクザツな気持ちは、 わかる(笑)。 「妹の亡くなった旦那さんのことを、 〇〇さんは元気なの?って聞いてきます。 もう亡くなったんだよって、 真実を伝えた方がいいんでしょうか?」 まじめな介護者ほど、 「真実と異なるこ […]

介護の世界へ越境せよ

3月13日(日)認知症治療研究会に参加。 理学療法士にて生活リハビリを指導されている、三好春樹さんのお話は、いつも心にグイグイ響いてくる。 今回のお話のタイトルは「介護の世界に越境せよ」。 茨城の僻地の病院で認知症患者さんと出会い、認知症について学ぼうと思った時に、最初に手にとった本は三好春樹先生の「じいさんばあさんの愛し方」という本だった。  ありのままの老いや病を受けいれ支えていこうという哲学 […]

介護者も健康に!

おはようございます。 毎朝起きて最初にすることは、愛犬ゴンちゃんの散歩です。 のんびりしていると、庭にいるゴンが「オンッオンッオンッッッ!!!」と大声で鳴き始めて、ひやひや。 はやく連れていって!!!の顔で待つゴンちゃんの瞳がかわいすぎて♡思わずパシャッと。   今日は知識をお伝えする記事ではありません。私自身の今後の方向性について少しお話させて頂きます。 認知症の方を介護されている方に […]

家庭の総合得点

『「母親に、死んでほしい」介護殺人・当事者たちの告白』 介護家族による殺人という、重いテーマを扱った本。手帳に読んだ本のタイトルを転記するのだが、このタイトルを書き写すのは気が重かった。 事件一つ一つについて、どんな背景があるのか、丁寧に話を聴いていく。執行猶予となっても加害者となった家族は人目を避けるように生活しており、インタビューが難航したようだが、そこを越えて届けられた当事者の言葉、浮かんで […]